一言でまとめるとどんなジャンル?
ハードロックと比較して、暗めの楽曲を歪んだギターでかき鳴らす
はじめに
ヘヴィメタルは主に70年代から出てきたジャンルです。略してメタルと呼ばれることも多いです。
このジャンルは僕はとても好きで、音楽を聴き始めた頃からよく聴いていました。
ヘヴィメタルから派生したメタル系のジャンルも非常に多いのですが、今回は「メタルと言えばまずこれ!」という観点でヘヴィメタルをまとめてみました。
主な特徴
ハードロックと明確な違いはないようですが…僕は以下のように捉えています。
- 歪んだギターでパワーコード(1度と5度)を書き鳴らす
- ドラムはシンバルなどを派手に叩き、ツーバスを多用する
- 凶暴的ともいえる激しさを持っている曲が多い
- 明るい曲はあまりない
- アルバムジャケットがインパクトのあるものが多い
代表的なアーティスト・バンド
※執筆者の主観のため、「あのアーティストがいない」とか「このバンドがいるのはおかしい」などがあるかもしれませんが、ご了承下さい。コメントなどで意見をもらえますと有り難いです!
Iron Maiden(アイアン・メイデン)
イングランド出身のバンド。
NWOBHMという音楽ムーブメントでの代表的なバンドでもあります。
主な在籍メンバー
Bruce Dickinson(ブルース・ディッキンソン) 担当楽器:ボーカル
Steve Harris(スティーヴ・ハリス) 担当楽器:ベース、キーボード
Dave Murray(デイヴ・マーレイ) 担当楽器:ギター
Adrian Smith(エイドリアン・スミス) 担当楽器:ギター
Janick Gers(ヤニック・ガーズ) 担当楽器:ギター
Nicko McBrain(ニコ・マクブレイン) 担当楽器:ドラムス
代表的な曲
執筆者の印象
Iron Maidenはヘヴィメタルの代表的バンドの一つです。
「ヘヴィメタル=ギターがガンガン鳴って、ドラムをドコドコ叩いて…」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、個人的にはIron Maidenはそのようなことはなく、ヘヴィメタルの中では聴きやすいかなと思います。
Iron Maidenに限らずですが、今回紹介するバンドは昔から活躍しているため、音質的な意味で古さは感じるかもしれませんが…。
速弾きや派手なテクニックにそこまで頼らず、王道のヘヴィメタルを長年に渡って続けています。
ほぼ全てのアルバムジャケットに登場している「エディ」というキャラクターも必見です。
Judas Priest(ジューダス・プリースト)
イングランド出身のバンド。
Iron Maiden同様、ヘヴィメタルを代表するバンドの1つです。
主な在籍メンバー
Rob Halford(ロブ・ハルフォード) 担当楽器:ボーカル
Glenn Tipton(グレン・ティプトン) 担当楽器:ギター
Richie Faulkner(リッチー・フォークナー) 担当楽器:ギター
Ian Hill(イアン・ヒル) 担当楽器:ベース
Scott Travis(スコット・トラヴィス) 担当楽器:ドラム
K.K.Downing(K・K・ダウニング) 担当楽器:ギター ※2011年脱退
代表的な曲
執筆者の印象
Iron Maidenと同じく、Judas Priestも聴きやすい方だと思います。
『Breaking the Low』もゴリゴリのメタルというよりはメロディーも聴きやすくポップスに近い感じです。
80年代はシンセサイザーを取り入れて、当時流行していたハードロックっぽいことをやったりもしていますが、ゴリゴリのメタルとなったのは、アルバム『Painkiller』以降という印象です。(ギターのエフェクトや録音技術の向上という要因もあると思いますが)
メタルゴッドと呼ばれ、メタルの象徴となったハルフォード氏の唯一無二のボーカルにも注目です。
Iron Maidenにも言えることですが、メンバーチェンジを繰り返しながらも、2022年現在も現役で活動し続けることもかっこいいです!
Metallica(メタリカ)
1981年結成のアメリカ出身のバンド。
前述の2バンドと比較すると注目を浴びた時期は若干後ろになりますが、Metallicaもヘヴィメタルを代表するバンドです。
主な在籍メンバー
James Hetfield(ジェイムズ・ヘットフィールド) 担当楽器:ボーカル/リズムギター
Kirk Hammett(カーク・ハメット) 担当楽器:リードギター
Robert Trujillo(ロバート・トゥルージロ) 担当楽器:ベース
Lars Ulrich(ラーズ・ウルリッヒ) 担当楽器:ドラム
Cliff Burton(クリフ・バートン) 担当楽器:ベース ※1986年まで
Jason Newsted(ジェイソン・ニューステッド) 担当楽器:ベース ※2001年まで
代表的な曲
執筆者の印象
Metallicaはバンド名にもある通り、メタルを体現したようなバンドです。
ヘヴィメタルで一般的に連想しやすい凶暴性や激しさを兼ね備えた音楽に最も近いのは、今回紹介しているバンドの中ではMetallicaかなと思います。
実績を考えても間違いなく、ヘヴィメタル界で頂点に君臨するバンドの一つです。
ジャンル的にはヘヴィメタルと同時にスラッシュメタルに分類されることもあり、スラッシュメタル四天王の一角としても数えられます。
スラッシュメタルとは非常に簡単に説明すると「非常に早いスピードで展開される曲を演奏するメタル」なのですが、『Master Of Puppets』はそれを感じるかと思います。
『One』は曲の序盤はダークで重々しい雰囲気で進み、ドラムの素早いツーバス以降は攻撃的なサウンドが続き、曲が終わります。
Metallicaはイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏…といった定型的な型ではない、独自の型の曲を次々と発表していきました。ヘヴィメタルを軸にしながら様々な音楽に挑戦し続けたバンドです。
LOUDNESS(ラウドネス)
1981年に結成された日本のバンド。
80年代に海外に進出、ツアーなどを成功させ、国内のみならず海外のミュージシャンへ影響を与えるなど名実ともに日本を代表するバンドです。
主な在籍メンバー
二井原実 担当楽器:ボーカル
高崎晃 担当楽器:ギター
山下昌良 担当楽器:ベース
樋口宗孝 担当楽器:ドラム ※2008年まで
鈴木“あんぱん”政行 担当楽器:ドラム ※2009年以降
代表的な曲
執筆者の印象
LOUDNESSは、僕はJanne Da Arcのshujiさんが影響を受けたアーティストとしてLOUDNESSをあげていたことで名前を知り、その後ヤングギターで特集が組まれていたことで具体的な実績を認識しました。
「日本にもすごいバンドがいるんだ!何かアルバムを聴こう!」と思ったことを覚えています。
その結果、最初に聴いたのが近所のCDレンタル屋で置いてあった『BIOSPHERE』という珍しいタイプだと思うのですが…笑
LOUDNESSも改めて聴いてみて時期によって音楽性が変わっていることを再認識しました。
90年代後半、いわゆるインド期も僕はこれはこれで良いと思いました。(往年のファンからは評判はあまり良くなかったみたいですが…)
数多のメンバーチェンジや辛い別れもある中で、2022年でも新作発表やライブを頻繁に行なっていることからも、間違いなく日本を代表するメタル(ロック)バンドで、音楽好きなら絶対避けて通れない道です。
また、世界的に有名なバンドのように(本記事内にあげていない例だとVan Halenなど)、メンバーチェンジを繰り返しても、最終的に結成時に近いメンバーに戻っていることも面白いですね。
まとめ
もっと多くのバンドやアーティストを紹介予定だったのですが、あまりに記事が長くなるので泣く泣くカットしました…。
2022/2/18追記 Part2にてさらにバンドの紹介をしました!
今回はヘヴィメタルのルーツとなるバンドやアーティストというよりは、デビュー直後からヘヴィメタルを主軸として活動してきたバンドに焦点を置いて紹介をしています。
日本においてはヘヴィメタルは音楽的にオリコンチャートに入るといったこともなく、マイナーな部類の音楽ジャンルなのかもしれません。
しかし、メタルはヘヴィメタル系のミュージシャンだけでなく数え切れない人たちに影響を与えてきています。
ヘヴィメタルから派生したジャンル…例えばデスメタルはほぼ間違いなく聴き手を選ぶジャンルですが、これまで紹介したバンドや曲を始めとして、ヘヴィメタルそのものが聴きづらいと言ったことはありません。
ここで紹介したバンドの楽曲で、どこか引っかかったところがあったらぜひそのバンドの他の楽曲や、そのバンドに影響を受けたアーティストも聴いてみてください!