一言でまとめるとどんなジャンル?
曲中の静かな場面と激しい場面が極端である
はじめに
グランジは90年代に世界的に流行した音楽のジャンルです。
楽曲の主役はロックとほぼ変わらず、ボーカル、ギター、ベース、ドラムです。
どのようなアーティストがいるのか、代表的な楽曲と踏まえて見ていきましょう。
代表的なアーティスト・バンド
※執筆者の主観のため、「あのアーティストがいない」とか「このバンドがいるのはおかしい」などがあるかもしれませんが、ご了承下さい。コメントなどで意見をもらえますと有り難いです!
Nirvana(ニルヴァーナ)
アメリカ出身のバンド。
カート・コバーン氏の死去により、1994年に解散。
主な在籍メンバー
Kurt Cobain(カート・コバーン)主な担当楽器 ボーカル、ギター
Krist Novoselic(クリス・ノヴォセリック)主な担当楽器 ベース
Dave Grohl(デイヴ・クロール)主な担当楽器 ドラム
楽曲
執筆者の印象
グランジといえば、僕は真っ先にNirvanaが思い浮かびます。今回取り上げるバンドの中では世間的な知名度も一番高いのではないでしょうか。
カート・コバーン氏の壮絶な人生も含めて、後世への影響は多大です。
以降に紹介するバンドも必然的に「Nirvanaと比較してどういう印象を受けたか」という観点で見てしまっている部分もあります。
Pearl Jam(パールジャム)
アメリカ出身のバンド。
91年発売の1stアルバム「TEN」の大ヒット以降、常に最前線で活躍し続けています。
Mother Love Bornというバンドに所属していた、ストーン・ゴッサードとジェフ・アメンが新しく始めたバンドがPearl Jamの大元です。
主な在籍メンバー
Eddie Vedder(エディ・ヴェダー) 担当楽器:ボーカル
Stone Gossard(ストーン・ゴッサード) 担当楽器:ギター
Mike McCready(マイク・マクレディ) 担当楽器:ギター
Jeff Ament(ジェフ・アメン) 担当楽器:ベース
Matt Cameron(マット・キャメロン) 担当楽器:ドラム
楽曲
執筆者の印象
グランジにおいて、Nirvanaと双璧を成すようですが、音楽性は違う様に見えます。
Nirvanaがパンクからの影響を感じる一方で、Pearl Jamはハードロックからの影響を感じます。
実際、僕は今回の記事をまとめるまで、以下の理由よりPearl Jamはハードロック系のバンドだと思っていました…。
- ギターがパワーコードのバッキングだけでない
- ソロも速弾きはあまりないものの、ロックを感じさせるフレーズを弾くことが多い
- ハードロック系の単音リフが多い
調べてみると、音楽性というよりはファッションや歌詞がグランジのシーンに影響を与えたようですね。
Soundgarden(サウンドガーデン)
グランジの最前線で活動し続け、1997年に解散したアメリカ出身のバンド。
2010年に再結成しました。
主な在籍メンバー
Chris Cornell(クリス・コーネル) 担当楽器:ボーカル、ギター
Kim Thayil(キム・セイル) 担当楽器:ギター
Ben Shepherd(ベン・シェパード) 担当楽器: ベース
Matt Cameron(マット・キャメロン) 担当楽器:ドラムス
楽曲
執筆者の印象
Soundgardenは『Black Hole Sun』は前から知っていました。この曲がすごく好きで、すごく暗い曲である印象が強かったのですが他の曲を聴いても重々しく暗いですね…。
ただ、ここで紹介している他のバンドと比較すると、曲の幅広さを感じます。
変拍子を使ったり、ボーカルが高音シャウトしたり…。
Pearl Jamよりもテクニカル要素の強いハードロックを軸にしています。
楽曲の暗さは今回紹介したバンドの中では随一で、他を寄せ付けない独特さがありました。
Alice in Chains(アリスインチェインズ)
1990年にデビューしたアメリカ出身のバンド。
主に96年頃まで活動していましたが、ボーカルがチェンジして現在も活動を続けています。
主な在籍メンバー
Layne Staley(レイン・ステイリー) 担当楽器:ボーカル,ギター
Jerry Cantrell(ジェリー・カントレル) 担当楽器:ギター
Mike Starr(マイク・スター) 担当楽器:ベース ※1993年以前
Mike Inez(マイク・アイネズ) 担当楽器:ベース ※1993年以降
Sean Kinney(ショーン・キニー) 担当楽器:ドラムス
William DuVall(ウィリアム・デュヴァール) 担当楽器:ボーカル、リズムギター ※2006年以降
楽曲
執筆者の印象
ここで紹介している他のバンドと比較して、メタルに近いです。というかヘヴィメタルに分類してもいいんじゃないかとさえ思いました。
メンバー全員が平均以上の技量を持っていると判断しましたが、特にギターのジェリー氏はめちゃくちゃすごいです。
同年代に注目を浴びていたギターヒーローたちのような分かりやすいテクニックはないかもしれませんが、楽曲を際立たせるセンスは群を抜いています。
レイン氏の狂気的なボーカルも素晴らしいですね。
レイン氏の死去後はウィリアム氏がボーカルを務めています。
ボーカルが変わってしまったので、やはり楽曲も印象が変わってしまいますが、個人的には致命的なほど変わっているとは思いませんでした。
ジェリー氏のギターや、他メンバーの楽器が楽曲を作っているからだと思いました。
今回紹介したバンドの中ではAlice in Chainsが一番好きかもしれません。
まとめ
そもそも今回僕がこのジャンルを取り上げた理由は「グランジってなんだ?」となったためです。
しかし、ここまで紹介したバンドの他にも、グランジに分類されるアーティストやバンドを聴いたのですが、ますます分からなくなりました…。
音楽性がバラバラなためです。大きくパンクとハードロックをルーツとしていることは分かったのですが…。
今のところはグランジは音楽性だけでなくファンションや当時の音楽の流行も含めたものだと考えています。
音楽面について、音楽面について、グランジの代表格である上記のバンドたちや、他のバンドを聴いて可能な限り共通点を探したのですが、以下は当てはまると思いました。聴いて可能な限り共通点を探したので
- BPMが早いものはあまりない
- 明るい曲はほぼない。0に近い。退廃的と言われるのはこのことが起因しているのかも?
- 曲中の静かな場面と激しい場面が極端
- ギターソロはテクニカルな要素は比較的ない。(Alice in Chainsを除く)
グランジを探究するべく、もっとグランジに分類されているバンド、また当時に流行していたオルタナティブロックについても聴いて行こうと思います。
残った疑問
関連するジャンルについて。今後探求して、ブログにまとめる予定です。
- ポストグランジというものがある
- そもそも「ポスト」ってなんだ?
- オルタナティブロックについて