Janne Da Arc/Jesus Christのここがすごい!

Janne Da Arc関連
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はじめに

5月9日、Janne Da ArcのJesus Christという曲のギターを演奏し、youtubeにアップロードしました。

これまで演奏してきた曲の中でおそらく一番難しく、準備から公開まで半年以上かかりました…。

ここまで難しいとは思わなかったのですが、その一方でJanne Da Arcの本楽曲の立ち位置を僕の観点で見てみると…

  • インディーズ時代の曲のため、90年代に作られた。音源化したのは2006年。
  • Jesus Christは音源化以降はライブで披露されないまま解散。
  • Jesus Christと同タイミングで音源化された、同じくインディーズ時代の曲の「MISTAKE」は音源化以降にライブで何回か披露された上に2回映像化されている。

これらのことから、あまり表立って語られることはない気がしています…。

しかし、今回の演奏動画を準備する過程で、さまざまな魅力を発見できたので紹介します!

※私が分析した結果のため、間違いがあるかもしれませんこちらをご理解いただいた上で、ご覧いただきますようよろしくお願い致します。

全体的に

キーはFmでダイアトニックコード以外はほぼ使われておらず、コード進行はオーソドックスです。

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→…のように他のポップス系と同様な構成です。

この曲の何がすごいのか?というと各楽器が主張する部分と引く部分の緩急がついているところです。また、ボーカルについては他のJanne Da Arc、Acid Black Cherryの曲とは決定的に違うところがあります。

ボーカル

この曲はコーラスがありません

yasuさんの特徴のひとつにコーラスが多用され、非常に目立つことがありますが、コーラスがないというのは非常に珍しいです。

コーラスがない曲はJanne Da Arcでは『ring』、『カーネーション』の2曲。
Acid Black Cherryのオリジナル曲では私が確認した限りはコーラスがない曲は存在せず、全ての楽曲にコーラスが入っています。
※yasuさんが作曲していなRecreationシリーズ、Acid BLOOD Cherryは未確認

コーラスが少ない曲でもサビにはコーラスがあるケースがほとんどのため、この楽曲のサビにもコーラスがあってもおかしくないと思います。

何故ないのか?を考えてみましたが、Jesus Christは緩急がはっきりとした曲で各セクションでギター、ベース、キーボード、ドラムのいずれかの楽器が目立つ構成となっています。

ボーカルを引き立てつつ、目立つ楽器がそれぞれのセクションで存在するため、コーラスは不要と考えたのかもしれません。

ギター

youさんの得意な速弾きがあまりなかったり、他のパートの方が目立つように思うのですが、何気にものすごく難しいです。

本楽曲におけるギターの特徴としてまず上がることが、ギター1本のみで演奏されていることです。
他の楽曲はギターソロにおいてもバッキングでギターを弾いていることが多いですが、本楽曲ではライブのような演奏を貫いています。Janne Da Arcの楽曲においては珍しい気がします。

Bメロではイントロのキーボードの音色が特徴的ですが、この音色とは別路線のギターサウンドが聴けます。
※真偽は定かではないですが、私は両手タッピングを使っていると推測しています。

ベース

ベースが曲の緩急に一番貢献していると思います。

イントロ、間奏は休符や間をうまく使って、目立たないながらもしっかりと主張。

Aメロでは一番ベースラインが動いていて、ka-yuさんらしいメロディアスなベースを弾いています。
ちなみにAメロの1回目と2回目では微妙にラインが異なっています。
ギターがコード主体のプレイをしていて、コード感を出すのをギターに任せているのかもしれません。

BメロはAメロとは対照的にほぼコードのルート音を長めの音価で弾いています。
ここではギターが目立ってるので、ベース本来の役目であるコード感を出すことを意識しているように聴こえます。

サビは勢いよく弾いていて、コードトーン以外の音も一瞬弾いたりしてますが、ラウドで目立つドラムをしっかりと支えている印象です。

ギターソロはコード進行はAメロと同じですが、ギターソロパートはAメロと違い、基本的にルート音を弾いて曲を支えています。
演奏者のka-yuさんの判断か、作曲者のkiyoさんの判断なのかは分かりませんが、個人的にベースでは一番気に入っているポイントです。

出るところは出て、引っ込むところは引っ込む、曲の緩急をコントロールしているこの曲のベースが大好きです!
解析するまでは気付きませんでしたが…!

キーボード

本曲の特徴であるイントロのゲーム音楽みたいな音がキーボード最大の特徴です。

インディーズ時代に作られたことを考えても、ゲーム音楽に影響を受けた若い頃のkiyoさんの音楽性が大きく出ています。

その他にもAメロでもよく聴くと細かい動きをしたバッキングを奏でています。(ギターソロパートを聴くと分かりやすいかと思います)

サビはシンセでメロディーを弾いていますが、ドラムの方が目立つかなと思います。

この曲に限った話ではないですが、kiyoさんのセンスが光っていますね。

ドラム

Bメロ以外はバズドラが細かく踏まれていて、難しい印象を受けます。

勢いのあるサビやその直前のBメロのラストではshujiさんらしい激しいフレーズが出ていて、曲の緩急をつけるのに大きく貢献しています。

ちなみにバスドラを踏むタイミングは同じパートでも微妙に異なっていて、思ったよりラフにレコーディングしたのかなと推測しています。

まとめ

インディーズ時代に作られ、時が過ぎてからレコーディングされた楽曲。

この一言で片づけるには非常に惜しいくらい、様々な工夫が施されているJesus Christ。

この楽曲の魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?

サブスクでは配信されていなく、現在ではCDレンタルなどでしか聴く機会がないかもしれませんが、ぜひ聴いてみて欲しい1曲です!

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