はじめに
2022年6月27日にyouさんのpleasureの演奏動画をあげました。
この曲のギターについて、僕なりの観点で解説します!
全体的な難易度
本楽曲の最大の特徴は、ギターの奏法であるタッピングが曲の核となっていることでしょう。
タッピングが苦手な方はこの部分で苦戦するかと思います。
しかし、タッピングが得意な方であってもメロディー部分もさりげなくテクニカルなことをしているので、総合して簡単とは言えません...。
タッピングパート
大きくイントロ&アウトロ、そして間奏の2パートに分かれます。
イントロ、アウトロ
間奏部分のタッピングフレーズと比較すると速いフレーズが多いのですが、こちらの方が動きが分かりやすいため取り掛かりやすいです。
このセクション内でも大きく前半16小節と後半16小節でタッピングフレーズが変化しています。
それぞれ細部を解説します。
前半
開放弦を絡めたフレーズです。
動画内ではタッピングパート1というセクションに当たります。
右手でタッピングするフレットは固定です。
弦移動が1回ありますが、この曲のタッピングフレーズの中では簡単な方です。
ここで難しいのは左手の方で、人差し指で押さえるフレットの位置が微妙にずれるのですが、BPMが早いのでタイミングが結構シビアです。
音が途切れがちなので注意です。
後半
3弦をメインにしたタッピングフレーズです。
動画内ではタッピングパート2というセクションに当たります。
- 所々に入る6連符などの素早いフレーズ
- 右手の移動
- 左手のストレッチ(主に19小節)
など、難所が満載です…
また、左手もハンマリングしたりプリングしたりとかなり複雑なので、BPMを極端に落として動きに慣れるところから、練習を始めるべきでしょう。
間奏
動画内ではタッピングパート3に当たります。
イントロ、アウトロのセクションでポイントとなった開放弦のフレーズや素早いフレーズなどが入り込んだ高難易度フレーズが満載です。
セクションを通して、基本的に2小節単位で音のパターンが変わっているので2小節単位で練習していき、最終的に全体を通して弾けているかを確認するのが良いと思います。
個人的に一番難しかったのは最後のディミニッシュのコードトーンを元にした109小節とそのひとつ前の小節で、この2つの小節だけで両手の移動があちこちに移動するので苦戦しました。
Aメロ
Eコードのみで進行するある意味ロックな曲です。
ピックでメロディーを弾くセクションがBメロ、Cメロとあるのですが、その中では弾きやすい方かと思います。
途中で変拍子が混ざっていますが、2/4拍子で割と分かりやすいのであまり問題にならないと思います。
しっかりとリズム感を持って弾かないとリズムがずれやすいですが、これは変拍子が原因ではなく、ドラムのリズムが独特だからだと思います。
このセクションで難しいのは、5弦ルートのEコードを元にしたアルペジオフレーズ付近だと思います。
弦をまたいだり、高フレットから低フレットにスライドで移動したりと忙しいです。
また、このセクションは全体的にメロディーの最後をグリスダウンして弾くと原曲っぽさが出ます。
Bメロ
1、2弦の12フレット付近を中心としたセクションです。
このセクションで難しいのはピッキングハーモニクスだと思います。
タイミングは分かり易いのですが、高音弦のピッキングハーモニクスは右手のコントロールが難しいですね。
1回目のBメロの終わりに弾くスライドで上昇するフレーズは慣れるとそこまで難しくありません。
最後のCメロに入る前の上昇フレーズは難しいです。
BPM160の16分音符でピッキングのみで上昇というのも集中力が必要ですね…。
Cメロ
僕にとっては、ここが一番難しかったです。
メロディー部分は音符が独特でリズムが取りにくく、ずれがちです。
後半にある速弾きは2パターンに分けられます。
1つ目は1、2弦を中心としたアルペジオ風フレーズで、僕が採譜した譜面通りに弾くのはおそらくそこまで難しくないと思います。
しかし、ところどころにスウィープピッキングが入っているように聴こえ、これを取り込むとなると相当難しくなります…。
2つ目は5弦から上昇するフレーズですが、こちらはかなりの速度を求められます。
フレーズそのものはシンプルなので、ここまで素早く演奏できるかどうかが鍵です。
この上昇フレーズ後は一定のリズムで高フレットまで上昇していきます。
最後のハーモナイズドチョーキングまでは問題ないと思いますが、その後のアウトロのタッピングに入る際に不自然な間が出来てしまいがちなので、録音して違和感がないかを逐一確認した方が良いかもしれません。
まとめ
タッピングフレーズは間奏部分が一番難しい…。
通常のメロディーフレーズはCメロが難易度高めです。