はじめに
SIAM SHADEは日本のロックバンドで1995年にメジャーデビュー、2002年解散。
その後、何回かの再結成を経て、2016年に完結(いわゆる活動終了)をしました。
一番有名な曲は『1/3の純情な感情』です。
しかし、この曲のようなポップな一面はSIAM SHADEのほんの一部でしかなく、各メンバーの技巧とハードロックを軸にした聴きやすい音楽を武器にしたバンドです。
以前にもお気に入りの曲紹介をしましたが、今回はバンド全体の紹介をします!
特徴
メンバー全員テクニカル!技術を巧みに使った難解な楽曲たち!
SIAM SHADEの最大の特徴はメンバー全員の演奏技術が高く、技術力を活かした楽曲が非常に多いことです。
これらの曲は難解な変拍子や速弾きなどのテクニカルな要素が詰め込まれています。
とてもマニアックな作品ですが、聴きごたえは十分です。
ほとんど全ての曲が非常に演奏難易度が高いのですが、ライブでは誤魔化すことなくしっかりと再現しています。
ちなみに、SIAM SHADEがCD音源化している楽曲はほぼ全てギターソロが存在します。
ここまでだとただ技術力があるだけのバンドに見えかねないのですが、彼らの武器は冒頭にも述べた通り、メロディーも非常に良いところだと私は思っています。
テクニカルなだけではない!聴きやすいハードロック
この2曲を聴けばSIAM SHADEがただテクニカルなだけでなく、ポップな要素も持ったバンドであることが分かるかと思います。
基本的な音楽性はハードロックですが、そこに適度なポップさを混ぜて、独自の音楽を創りあげています。
アルバムについては『SIAM SHADE2』『SIAM SHADE3』はポップ要素が薄めでマニアックな曲が多め。
『SIAM SHADE4』『SIAM SHADE5』が『1/3の純情な感情』のヒット直後ということもあり、メロディアス要素が強め。
最後のオリジナルアルバム『SIAM SHADE 6』は2枚組です。
大きく分類すると、
- ハードでマニアックな要素を前面に出したDisc 1
- SIAM SHADE流J-POPを繰り広げたDisc2
このように、SIAM SHADEの武器を極端に振り分けています。
時期によって若干の差はあれど、基本的にはテクニカル指向のバンドの中ではかなり聴きやすいバンドだと私は思います。
ただテクニカルに走るだけでなく、人々を熱中させる高いクオリティの楽曲を作り続けたSIAM SHADE。
その結果は、解散後の再結成ライブでバンド史上最大規模の会場でライブを行えたことでしっかりと証明をしました。
解散後もファンを作り続けた!メンバーが信じたロックを貫いたバンド!
メジャーでの活動期間は7年ほどで、『1/3の純情な感情』以降も数々のシングル、アルバムを発表していたSIAM SHADEですが、この曲ほどのヒットは出せないまま2002年に解散をしました。※オリコンチャート上位には常にランクインしていました
ですが、それから9年後の2011年に再結成をした時はバンド史上最大規模の会場である『さいたまスーパーアリーナ』を満員にしてライブをしています。
自分たちの音楽を追求して良い作品を残せば、必ずついてくる人たちがいる
ということを証明した素晴らしいライブでした。
私も参加しましたが、会場の熱気はすさまじく、解散しているバンドのライブとは思えないほどでした。
それからもたびたび再結成を繰り返し、本格的な活動再開が望まれていましたが2016年に活動完結を発表。
これ以降はバンドとしての動きは今のところありません。
解散以降に発表した曲は『Still We Go』の1曲のみですが、歌詞も前向きでSIAM SHADE最後の曲として相応しい作品となっています。
まとめ
90年代を中心に活動していたSIAM SHADE。
日本のバンドでは横に並ぶものがなかなかいないテクニカルな要素に、耳に残るメロディアスさを融合した独自の音楽が特徴的です。
ライブバンドとしても有名で、体育会系のノリでミスなく楽曲を演奏する姿は必見でした。
活動は完結しているため、今後ライブを行う可能性は低いように見えるのですが、もしもまたライブを行う際はぜひ足を運んでみていただきたいです!