私が学生の頃からとても好きなバンドDream Theater。
音域の広いボーカルと複雑な展開をものともせずに演奏してしまう演奏力が武器のバンドです。
プログレッシブ・メタルバンドということもありヘヴィな曲が多いのですが、今回はこのバンドの名バラードを紹介します。
楽曲について
8枚目のオリジナルアルバム『Octavarium』に収録された2曲目の楽曲。
Dream Theaterの楽曲の中では6分弱とい短めの曲です。
本アルバム発売後にライブDVD、ライブアルバムとして発売された『Score』にも収録されています。
何がいいと思ったか?
- 歌詞
- 分かりやすい技巧を排除した楽曲に挑戦したこと
この2点が挙がります。
歌詞
学生の頃は歌詞にあまり着目せず、ボーカルのメロディーや伴奏にばかり耳がいっていました。
歌詞の「Life is Short」という部分が今の自分に刺さり、「そうだよね、人生って短いよね」と思ってしまいます。
よく聴く言葉ではありますが、ラブリエ氏の優しい歌い方が心に響いたのだと思っています。
分かりやすい技巧を排除した楽曲に挑戦したこと
本楽曲はDream Theaterの武器である超絶技巧による速弾きなどは一切登場しません。
聴いた限りでは変拍子も登場しないのですが、これはDream Theaterにとってはかなり異例なことです。
これに対して本曲はストリングスがメインのパートはありますが、ギター、ベース、キーボード、ドラムという楽器の見せ場もなく、とにかく楽曲のメロディーやメッセージをストレートに伝えることに終始しています。
ちなみに『The Silent Man』(アルバム『Awake』収録)だったり、『Beneath the Surface』(アルバム『A Dramatic Turn of Events』収録)といったようなポップスに近い曲はありますが、どちらもギターソロやキーボードソロは存在します。
このような楽曲をDream Theaterがやったということに大いなる価値があると私は思います。
まとめ
Dream Theaterが2005年に発表したアルバム『Octavarium』に収録されている『The Answer Lies Within』。
速弾きや変拍子といった分かりやすい技巧を排除して、ボーカルのメロディーや歌詞を伝えることを優先したと見受けられる構成となっている楽曲です。
実はこの曲、昔は全然聴いていませんでした。
昔の私はメタル要素が強い曲が好きな傾向があったためです。
それとは対極に位置する本曲は当時は響かなかったのでしょう。
ですが、今はDream Theaterの楽曲の中でもかなり上位に入るくらい好きで本当にのめり込んでいます。
それが今回記事を書くきっかけにもなりました。
歌詞に書かれているメッセージにも着目しつつ、聴いていただきたいです!