お気に入りのアルバム紹介#2【LUNA SEA/LUNACY】

お気に入りのアルバム紹介
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はじめに

『LUNACY』は日本のビジュアル系バンドLUNA SEAが2000年に発売した7枚目のオリジナルアルバムです。

終幕(解散)前に発売した最後のオリジナルアルバムでしたが、再結成後に3枚アルバムを発売しています。

LUNA SEAは数々の名盤を発表していますが、個人的にはこのアルバムが一番好きで、通して聴くことも非常に多いです。

アルバム紹介

1999年から長い年月を音源制作に当てていて、その結果完成したアルバムです。
ソロ活動を終えて各々のメンバーの個性がさらに強まった時期に徹底的に音を追求して作られました。

LUNA SEAの最高傑作アルバムというと、『MOTHER』が筆頭に上がるかと思います。
これには異論はなく、LUNA SEAを知らない人に何かアルバムを1枚勧めるとしたらおそらく『MOTHER』を選びます。
『MOTHER』ヴィジュアル系に限らず、日本のロックアルバムでも歴史に残るくらいの名作で音楽好きなら一聴するべき作品だからです。

しかし、どちらが好きかと言うと迷わず『LUNACY』を選びます。
『MOTHER』と比較すると以下の点が個人的に好きです。

  • ソロ活動を経験してバンドとして成熟したサウンドが詰め込まれていること
  • 明るく前向きな曲が多かったりして、『MOTHER』よりも様々な楽曲が収録されていること
  • メンバーの特色がより強調されていて、『MOTHER』以上に個性がぶつかり合っていること

僕が結構様々なタイプの楽曲が入っているアルバムが好きということもありますが、『LUNACY』はロックを軸にした多種多様な楽曲が入っています。

このバランスの良さが絶妙で、いつまでも聴いていられるものばかりです。

おすすめ曲

どの曲も作り込んでいて、とても良いのですが比較的ライブでの演奏頻度が高めな曲を選出します。

Sweetest Coma Again

『LUNACY』のアルバム曲の中ではおそらく最も演奏されているかと思います。

グルーヴ感が満載なロック曲です。

ギターのリフがとてもカッコいいですが、かなりシンプルで、リフそのものは割と簡単に弾けます(ダウンチューニングですが)。

REBOOT直後の東京ドームや神奈川での演奏は間奏のベースソロっぽいところの後半部分が何も演奏しない、無音に変わりました。
その間がめちゃくちゃカッコ良く、長年プロとして活動してきたからこそ出来る芸当なんだと驚愕したのを覚えています。

gravity

シングル曲です。
とても深みのある曲で幻想的です。

歌詞も幻想感を出すような作風が伴われています。

演奏は間をかなり重視しているように聴こえます。
ライブでは中盤に演奏されることが多く、イントロのアルペジオで一気に会場の空気を変えます。

ここまで曲1つで世界観を表す楽曲もなかなか存在しない一方で、割と淡々と楽曲が進んで行くタイプの楽曲なので、これをシングル曲に選んだのはかなり攻めているなと思います。

VIRGIN MARY

今回取り上げた曲の中では一番ライブでの演奏頻度が低いかと思います。
(調べた限りでは、最後に演奏したのは2010年12月31日)

2016年くらいまでのLUNA SEAのライブは中盤に6分以上の壮大な曲を演奏し、その後にドラムソロ、ベースソロを挟んで終盤に入る…という流れが鉄板だったのですが、その壮大な曲の1曲です。

LUNA SEAの長尺曲の中で、特に神秘性や神々しさがある楽曲です。
僕はこの曲をREBOOT東京ドーム公演で聴いたのですが、RYUICHIさんのボーカルがすさまじく、感動して泣いてしまいました。

10分弱という長さですが、そこまで長さは感じないですね。

緩急の付け方や、実験的な要素(中盤にドラムをオーバーダビングして2台のドラムによる演奏があること)などどれを取っても当時のLUNA SEAが出来る最大限を入れ込んだ傑作です。

曲の最後の最後にもちょっとした仕掛けがあります(音量を大きくしないと気付きづらいですが…)。

TONIGHT

アルバム『LUNACY』の中では最もライブで演奏されていて、ライブ定番曲となっているシングル曲です。

LUNA SEAはライブの流れがかなりしっかりと決まっていて、「この曲はだいたいこの場所で演奏される」と定められているのですが、この曲は冒頭でもライブ終盤でもアンコールでも、さまざまな場所で演奏されます。

演奏や曲の構成は、例えば歌の観点で見るとAメロとサビしか存在しませんし、意外とシンプルにまとめられています。
リフであるINORANさんのギターも似たようなことしか弾いておらず簡単に聴こえます。

しかし、ギターはリズムキープなどが難しく、全体を弾くのは簡単ではありません。
おそらくベースやドラムもそんなに簡単ではないんじゃないでしょうか…。

この曲に限らずですが、LUNA SEAは演奏そのものは意外とシンプルなことが多いのですが、いざ弾くとしっくりとこないことが多いです。
このアルバムの楽曲の中だと、そういうLUNA SEAの奥深さを一番味わえるのは、この楽曲かなと思いました。

まとめ

終幕前の最後のアルバム、『LUNACY』。

僕がLUNA SEAを知った時は解散状態にあったので、これが最後のアルバムだったのですが確かにLUNA SEAの終着点であることをひしひしと感じられる作品だと感じたのを覚えています。

このアルバム発売から22年ほど経ちますが、全然色褪せず輝き続けるこの作品をぜひ聴いてみて欲しいです!

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