お気に入りのアルバム紹介#3【L’Arc-en-Ciel/HEART】

お気に入りのアルバム紹介
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はじめに

『HEART』は日本のロックバンドL’Arc-en-Ciel(通称:ラルク)が1998年に発売した5枚目のオリジナルアルバムです。

メンバーチェンジを行い、現体制になってからの初のアルバムで、ある意味2枚目の1stアルバムと呼んでも良い作品となっています。

ラルクのアルバムはどれも完成度が高いのですが、個人的にはこれが一番好きです。

アルバム紹介

前作Trueで聴きやすくポップでありながらも、どこか影の見える独自の作風を確立したように見えますが、本作は基本的にはこの作風を進化させたものとなっています。

僕がこのアルバムが好きな理由はアルバムのタイトル名にあります。

『HEART』という単語からは、僕はとても温かく優しい響きを連想します。おそらく、これに違和感を持つ方はあまりいないと思います。

しかし、このアルバムは、アルバムを構成するほとんど全ての要素が温かさなど全然感じないです。
むしろ冷たさや暗さを連想させる要素が多いです。

まず、ジャケット写真は灰色が主体です。
メンバーが全員映っているのですが、目を閉じていたり、hydeさんは目を見開いていたり、『HEART』から普通に考えて連想する表情は一切ないです。

アルバム収録曲に目を向けても、マイナー調で暗く幻想的な楽曲から始まります。
この楽曲は本記事の後半でも紹介するレベルで僕は大好きなのですが、「HEART」という言葉の印象からはかけ離れていると思います。

アルバム全体の楽曲を通して考えても、明るい曲調の楽曲はわずかで、ほとんどは暗さを基調とした作りとなっています。

おすすめ曲

どの曲もとても良く大好きなのですが、比較的ライブでの演奏頻度が高めである観点で曲を選出してみました。

LORELLY

アルバムの1曲目を飾るナンバー。

マイナー調の曲で、歌詞・曲調ともにとても幻想的です。

ピアノなどの音から静かに始まり、エレキギター・ベース・ドラムが入ることで一気にHEARTというアルバムの世界に引き込まれます。

今回挙げた曲の中では一番ライブでの披露回数は少ないかと思います。
最後に演奏されたのも2008年とだいぶ昔です。

ラルクの歴史を語る上で絶対に欠かすことの出来ない重要曲であり、活動休止からの復活の幕開けを飾ったシングル曲です。

ラルクは過去のシングル曲であってもあまり演奏することがないのですが、本楽曲は特にアニバーサリーイヤーのライブでは必ずと言っていいほど演奏されます。

L’Arc-en-Cielの日本語訳が虹であることから、ある意味バンド名をかざした楽曲であると捉えることも出来ます。

メロディーなどは非常に聴きやすいですが、全体的に重く深みのある楽曲です。

shout at the devil

ライブで披露されると盛り上がること間違いなしのロックな楽曲です。

この曲そのものは決して明るくはないのですが、他の楽曲が暗く重いものが多いので、相対的に何故か明るく思えてしまいます。

ラルクは過去の曲はあまり演奏しないのですが、この曲は比較的演奏する機会が多いです。

Promised land

個人的に本アルバムで最も暗さを表現していると思う楽曲です。

怪しげな雰囲気を纏ったまま曲が進むことや、歌詞も優しげな一節から始まったかと思いきや、その次の一節で奈落に突き落とされるような感覚がとても好きです。

この曲も最後に演奏されたの2008年のようですが、LORELLYよりはライブでの披露回数は多いです。
ライブで披露される際はかなりテンポアップして演奏されます。

あなた

ラルクの名バラードというと、ほぼ必ずこの曲が筆頭に上がる名曲です。

アルバム内では数少ないポジティブな要素を感じさせる楽曲です。

この曲もライブでの演奏機会は非常に多く、僕自身もライブで聴いたことがあります(2014年のライブに行きました)。

まとめ

L’Arc-en-Cielが1998年に発売した5枚目のオリジナルアルバム『HEART』
明るそうなタイトルですが、楽曲は暗く幻想的なものが揃っています。

しかし、聴きづらいかというと決してそのようなことはなく、どの曲もキャッチーで聴きやすいです。

「何でこのアルバムのタイトルがHEARTなんだろう?」とずっと考えていたのですが、これがL’Arc-en-CielなりのHEARTなのかとふと思いました。
HEARTという言葉を検索して出てくるような意味ではなく、L’Arc-en-Cielの4人が考えるHEARTを表現し切ったアルバムに僕はこれからもずっと魅了されるのだと思います。

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