Dream Theaterはアメリカのプログレッシブロック(メタル)バンドです。
高校生の時からずっと聴いている私が多大な影響を受けたバンドです。
今回は日本はもちろん世界的に人気なバンドであるDream Theaterについて紹介します!
特徴
10分越えは当たり前!でも聴きやすい!
彼らのアルバムでは1曲が10分を超えることはごく普通のことです。
中には20分を超える曲もありますし、組曲として40分を超える曲もあります。
「1曲あたりの長さ」という観点で見ると、同じく壮大で1曲が長いクラシック音楽を普段聴いている方だとDream Theaterは馴染みやすいかもしれません。
音楽はクラシック音楽の要素はほとんどありませんが…。
ちなみに彼らの最大のヒットソングのPull Me Underは9分くらいの曲です。
音楽性としては主にメタルとプログレッシブロックを中心に様々なジャンルの要素を混ぜ合わせたものです。
メタルやプログレッシブロックは日本人はそこまで馴染みがあるものではないのですが、何故か不思議と聴きやすいところが日本でも人気が出た要因かと思います。
聴きやすさについては後述しますが、ボーカルのジェイムズ・ラブリエ氏の歌唱力によるものが高いと思っています。
また、元ドラマーのマイク・ポートノイ氏の編曲能力の高さも一因だったと思います。
ポートノイ氏在籍時も後期はかなりメタルとテクニカルの要素を盛り込んだ作品が多かったですが、ポートノイ氏脱退以降はこの要素がより強くなり、聴く人を選ぶようになったと思います。
脱退からすでに10年以上経っていますが、いま振り返るとメタルの要素を強めつつ聴きやすさも残していたのはポートノイ氏の編曲能力が高かったからだと推測できます。
超絶技巧!世界トップレベルの技術を持つメンバーたち!
Dream Theaterの最大の特徴は各メンバーが世界トップレベルの実力を保持しているところです。
音楽理論ももちろん、聴いていて分かりやすい速弾きなども楽曲で余すことなく使っています。
CD音源を聴いていると「これライブで演奏出来るの?」と思ってしまうかもしれませんが、ライブでは完璧に演奏をしています。
これまで3回ほどライブに足を運びましたが、CD音源通りの演奏で唖然としたことがとても心に残っています。
ライブ映像作品をこれまで何作も発表しているので、そちらを観てもCD音源ほぼそのままで演奏していることが分かります。
初期の作品などは時代に合わせてアレンジすることも時々あります。中には曲と曲を合わせて演奏してしまう例もあります。
こちらは『Caught in a Web』と『New Millennium』という作品を合体させて同時に演奏しています。
他にもDream Theaterが影響を受けたバンドのアルバムを丸ごとライブで完全コピーして演奏するというコアなファン向けの企画もたびたび行っていました。
この形式のライブは最近では行われていないようですが、ツアー中に同じ会場で2日間ライブをする場合の2日目に行われる法則があるようで、日本でもこの形式のライブが披露されたことがあります。
こちら、『Deep Purple』の『Made In Japan』というハードロック好きならおそらく知っている名盤中の名盤なのですがこのアルバムを丸ごと完全に演奏しています。
この1点だけ見てもDream Theaterの技術力の異常さが伝わるかと思います。
しかし、ここまで超絶技巧について触れましたが、このバンドで何よりも重要なのはボーカルのジェイムズ・ラブリエ氏だと私は確信しています。
圧倒的歌唱力!何でも歌い上げる最高のボーカリスト!
- 聴いて一発で分かる歌声
- 歌える音域の広さ
- 展開によって歌声を使い分ける表現力
などの特徴を持つ唯一無二のボーカリストであるラブリエ氏がいたからこそDream Theaterは世界的な人気を手にして、30年以上にわたり活動を続けてこれたと私は思っています。
ラブリエ氏がいなければ、Dream Theaterは「メタルとプログレを上手く融合したバンド」で終わっていた可能性もあったかもしれません。
初期メンバーであるジョン・ペトルーシ氏、マイク・ポートノイ氏、ジョン・マイアング氏はボーカリストの重要性を理解していたからこそ、ラブリエ氏が在籍するまでにボーカルを解雇したり、100人以上のボーカリスト候補を探していたのでしょう。
特に前者2名は積極的に作詞にも参加していることからもただ自分の好きな楽器を演奏するだけでなく、ポピュラー音楽で勝負する以上ボーカルが何より重要だということを分かっていたのではないでしょうか?
激しい曲からポップ系の曲まで歌いこなすロック界に今後も名を残すであろう名ボーカリスト『ジェイムズ・ラブリエ』の実力は彼がバンドに加入していなかった1stアルバムを除いて堪能出来ます。
まとめ
30年以上にわたり世界的に活躍し続けるバンド『Dream Theater』。
世界中に数多くのファンがいて、アルバム発売ごとに約2年ほどかけて世界を回ってライブをし続けるライブバンドでもあります。
この記事で少しでもDream Theaterの魅力が伝わればこれ以上に嬉しいことはありません。
メンバー全員が還暦を迎えようとしている今、どこまで彼らが進み続けるのか目が離せないです!